「2011年6月」の記事一覧

和紙をめくって

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皆の衆、梅雨の晴れ間が嬉しいのう。
貴重な晴れ間は有効に使いたいものじゃ。
高速料金の休日割引も本日が最終日。
どこかへ出かけている者も多いだろう。

越前和紙の里も、ここ数週間は特に賑わっておる。
そのなかで、昨日、卯立の工芸館で
「めくるめく見本帳の世界」が始まった。
越前和紙はもちろん、他産地の和紙や、
洋紙も含めた紙全般の見本帳を紹介する展覧会じゃ。

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↑展覧会チラシ|ディスプレイのタペストリーも見本帳の一部のよう

見本帳と聞くと、あぁアレね、サンプルね、と簡単に思うかもしれないが、
その裏には大変な作業が潜んでいるんじゃ。
全ての紙が見本帳に入るわけではない。
見本帳に採用されるのは、優れた紙だけ。言わば逸品だけじゃ。
見本帳に採用されなければ、紙はお客の眼に触れないし、紙も売れない。
だから職人は、腕をふるっていい紙を漉く。
その意味では、見本帳は技術向上のひとつのアイテムといえる。

しかし、大変なのはそれからじゃ。
せっかくの紙も問屋に選ばれなければ、見本帳に入らない。
選ばれたら見本帳に必要なだけ漉いて、無償提供。
値段などついてはいない見本帳だが、つけるとしたら100万は超える。
それらがズラリと並んでおるんじゃ。
どうじゃ?見たくなってきたじゃろう(笑)?

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↑展覧会の様子|間違いなく、申し分ない逸品ぞろいじゃ

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↑和紙総鑑は完成直後|他産地和紙も展示|和紙以外も・・・手前はトイレットペーパー!

この展覧会は「めくるめく・・・」というタイトル。
だからと言うわけではないが、実際に見本帳をめくってみるコーナーもあるぞ(笑)。
最近は電子書籍などの利用で、「めくる」という作業が少なくなった。
しかし、「めくる」という作業は、紙肌を指先で感じ、インクの匂いを感じ、
そして次のページへの期待を高める大事な作業じゃ。
もう一度、「めくる」を考えてみてはどうかのう?

展示は来月末の7/31(日)まで。
カレンダーを「めくり」ながら、皆が来るのを待っておるぞ。


わしも欲しい和紙

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皆の衆、いよいよ梅雨じゃのう。
そういえば昨日は入梅じゃった。
沖縄では既に梅雨は明けたらしいが、
ここ和紙の里では、今もしっとり雨が降っておる。
和紙は湿気を吸うので、なんとなく和紙もしっとりしておる。

さて、今日は前に紹介した山野草展の報告じゃ。
先週の金曜日から今日まで、3日間の短い会期だったが、
多くのファンが訪れていたぞ。
わしももちろん堪能してきた。

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↑ 緑美しい山野草と植物生まれの和紙はよく合う

平日の金曜日から、たくさんの来館者で賑わっておった。
初日にして既に「売約済」表示がされたタペストリーも。
納得の素敵な和紙じゃった・・・。

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↑2階にあがると、一気に山野草の世界がひろがる

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↑ホタルの名が入った野草とその後ろのアジサイ|和紙の温かさ!

季節感たっぷりの山野草は、見ていても飽きない。
床に直に座り、古民家と和紙の温かさに包まれながら
しばらく転がっておった(笑)。
ぜいたくな時間じゃ。ありがたいのう。

山野草展の次は、和紙をたっぷり見てもらう展覧会を予定しておる。
ただいま準備中じゃ。
楽しみにしていておくれ。

彼女の和紙

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皆の衆、気持ちのいい風が吹いておるのう。
空も入梅前とは思えない青さじゃ。
どこかへ出かけたくなってくる。
皆もそう思うじゃろう?

出かけたくなって外に出ると、
紙の文化博物館の前庭で、あるモノを発見!

gampi_2.jpg ←少し前に、似た花をに紹介したはず

何の花かわかるかのう?
答えは和紙の原料のひとつ、雁皮じゃ。
雁皮は三椏と同じ、ジンチョウゲ科。
だから花もよく似ておる。
4月の中頃に、三椏の花を紹介したのを覚えておるかのう?
http://www.echizenwashi.jp/blog/2011/04/post-60.html
三椏と比べて、雁皮の花は少しおとなしく可憐な雰囲気が漂う。

gampi_1.jpg ←繊維は短く、透明に近いのが雁皮

雁皮は女性的だと言われる。
雁皮の紙は、光沢があってとにかく美しい。
透けるような薄い紙は、平安時代の女性たちに愛された。
その意味でも、女性的じゃ。
しかし・・・。
栽培ができない気難しい性質(性格?!)なんじゃ。
これも女性的と言われる理由のひとつじゃ(笑)。
博物館に生えている雁皮は、おおらかな性格なのか、
何とかまだ生きてくれておる。

gampi_3.jpg ←葉の陰でテントウムシがひと休み

この天気に誘われて、どこかに出かけたくなったら
ぜひ彼女に会いに来ておくれ。
おおらかと言っても、雁皮。
早く来ないと、すねて花を散らしてしまうかもしれん。
皆が来るのを(彼女をなだめつつ)待っておるぞ。



管理人:わしだるま
和紙の里の自然や人々が
大好きな越前和紙の精。
和紙の里に生息し、
いろんな所に出没中。

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