「2012年1月」の記事一覧

モノクロの和紙の里

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皆の衆、雪に埋もれてはおらぬか?
ここ、越前和紙の里にも本格的な雪が降った。
しかも寒い!
皆、暖かくして過ごしておくれ。

1年前の今日も、実はものすごい雪が降っていた。
福井県の交通が麻痺し、
福井に入ることも出ることも出来なくなった日じゃ。
思い出すのう・・・。
そして現在の和紙の里はこんな感じじゃ。

snow_1.jpg  snow_2.jpg
↑ せせらぎが雪に埋まる・・・|並木が美しい

夏の緑、秋の黄や赤と一変して、色彩はなくモノクロ。
その代わり、風景がはっきりと見える気がする。
白黒写真が対象の本質を写し出すように。
ちなみに和紙の里は、モノクロでも美しいぞ(笑)!!

snow_3.jpg ←紙博の松

紙の文化博物館の庭には雪をかぶった松が。
「雪持ち松」の紋様そのままに、日本的な表情を見せている。
もちろん、「雪持ち三椏」や「雪持ち楮」もあるがのう。
こちらはあまり風情はない。
暖かくなったら、紙の原料となる樹皮の繊維をのばすために
体力温存中のもようじゃ(笑)。

モノクロの世界は、卯立の工芸館で開催中の展覧会、
「genji -しろきかみとすみ-」でも堪能できる。
雪は積もってはおるが、道路も駐車場も除雪が入って安心じゃ。
風情ある和紙の里に、その本質を感じに来ておくれ。
待っておるぞ。

12種類の和紙

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皆の衆、調子はいかがかのう?
インフルエンザが流行しているようじゃ。
うがいと手洗いを忘れずにな。

今回は予告どおり、卯立の工芸館での展覧会
「genji -しろきかみとすみ-」の展示紹介第2弾じゃ。
前回紹介した大作以外にも、実は12作品が制作されておる。
使用した和紙は、すべて種類の異なる越前和紙じゃ。

exh_30.jpg ←越前の冬の花、水仙もチラリ

「12」という数は、もちろん平安時代の衣裳「十二単」からきているが、
越前和紙の種類の豊富さを知ってもらうことを目的としている。
まぁ、越前和紙にはその何十倍もの種類があるがの。
だから、12種類の和紙を選ぶにも苦労したぞ(笑)。
もちろん、選ぶポイントはある。

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↑ 左:卯立の工芸館|右:パピルス館|それぞれ6枚ずつ展示している

キーワードは「平安時代」。
平安時代に使用されていたであろう和紙を中心に選んでおる。
平安時代の和紙については、紙の文化博物館のテーマ展にて
パネル展示を行っているので、そちらを参考にしておくれ。

genji_d_1.jpg ←魅惑的な墨模様

3月18日(日)には、作家の塩川素子殿を講師に招いての
ワークショップも開催予定じゃ。
内容は、和紙と墨を使ってのキャンドルスタンドづくり。
先日写真を見せていただいたが、素敵じゃった・・・。
わしも参加してみたい!!!
まだ定員に余裕があるので、興味ある者はぜひ申込みを!
(℡.0778-42-0016 紙の文化博物館まで)
待っておるぞ。

白き和紙と黒き墨

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皆の衆、雪はどんなものかのう?
ここ越前は今年は少ないのう。
これからどうなるかは解らんが・・・。
しかし寒い!風邪には気を付けておくれ。

漉き初め式が終え、和紙の里には日常が戻ってきた。
卯立の工芸館では予定通り展覧会、
「genji-しろきかみとすみ-」も始まっておる。
皆、観に来てくれたかのう?

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↑ 展示風景|右は1.8m×10mの大作!!

今回、卯立の工芸館の2Fに展示されている作品は、
まさにその場で制作されたものなのじゃ。
そのときの制作のパワーも、会場にまだ残っておる。

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↑ 気が散らないようにそっとお邪魔した|筆を2本使って

上の写真が制作の様子じゃ。
勢いよくザザーッと筆を走らせて、あっという間に作品が仕上がっていく。
和紙の白と墨の黒のコントラスト、そして墨の匂い。
そっと見守っていたが、実は興奮してしまっていた(笑)。

genji_w_3.jpg ← まだ乾いていない状態

乾ききっていない作品は、墨の部分が光を反射してなんとも艶っぽい。
色がある。
さすが源氏物語!と思ったが、乾いたらどうなる?
答えは、描かれたものにあった。
大作のイメージは波。
源氏物語にある恋愛の激しさと、ここ越前での展示ということで
冬の日本海の荒波が表現されているそうじゃ。
加えて、いろんな人たちを巻き込んでいきたいという願いも込められている。
素敵じゃのう・・・。

大作以外にも、作品はまだある。
こちらの紹介は次回に持ち越しじゃ。
作品の素晴らしさは、写真では伝えきれない。
ぜひ体感しにきておくれ。
待っておるぞ。

和紙漉き初め

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皆の衆、明けましておめでとう。
全ての者が良き新年を迎えているといいがのう。
正月明け3連休の中日。
まだまだ休みモードの者も多いだろう。

しかし!
越前和紙の里は、既に始動しておるぞ!
先日の5日には、卯立の工芸館にて「漉き初め式」が行われた。

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↑ まずは漉き場で神事から|神棚には川上御前

sukizome12_3.jpg ← 工芸館の囲炉裏で護摩焚き

まずは神事から。
御神水を漉き舟に注ぎ、川上御前に玉串を捧げる。
毎年見る風景だが、厳かな雰囲気にいつも緊張してしまう。
それと同時に、今年もこの場にいれたことを幸せに思う。

神事が終わると、いよいよ漉き初めの儀が始まる。

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↑ 紙を立てるリズムが小気味よい|冷たい水に手が真っ赤!

sukizome12_6.jpg ← 塵より・紙出しも大事な作業
 
sukizome12_7.jpg ← 叩解は人間国宝 岩野市兵衛殿が担当

川上御前が見守るなか、塵より・紙出し、叩解、そして紙漉きと
紙づくりの一連の作業が披露される。
担当するのは、越前和紙の伝統工芸士たち。
誇り高き彼らの動作が、越前和紙の伝統を守ってきたんじゃ。

そして、昨年から始まった、若手職人の紙漉き披露!

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↑ 少し緊張気味?!

越前和紙の将来を担う若手職人に、皆の視線が集まる。
黙々と漉き上げていく2人が頼もしく感じられた。

sukizome12_10.jpg ← 大先輩からの厳しい視線!

漉き初め式を終えて、越前和紙の里は通常営業に戻っておる。
漉き初め式と同日の5日からは、卯立の工芸館企画展、
「genji-しろきかみとすみ-」も始まった。
雪は今のところ、あまり積もってはおらぬ。
ぜひ遊びに来ておくれ。待っておるぞ。


管理人:わしだるま
和紙の里の自然や人々が
大好きな越前和紙の精。
和紙の里に生息し、
いろんな所に出没中。

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