「2012年10月」の記事一覧

和紙の里の色

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皆の衆、日々秋が深まっていくのう。
10月も今日でおしまい。
明日からは11月。
そろそろ年末の声が聞こえ始める。

秋が深まると楽しみなるのが、紅葉。
和紙の里通りの木々もすっかり色づいた。

kouyou_1.jpg ←見事に色づいている

今日は雨の予報じゃったが、嬉しいことにはずれて太陽がでている。
青空に紅葉が映えて、とってもきれいじゃ。
まぁ、足元は落ち葉だらけなんじゃがな(笑)。
校外学習で訪れる小学生たちも、なんだか嬉しそう。
赤、黄、緑、そして空の青。
これだけ多くの色がそろう季節はない。

それともうひとつ!
和紙の里を彩るものがある。

kouyou_2.jpg ←紙博玄関の菊

菊じゃ。
越前市では、毎年この季節に「たけふ菊人形」が開催される。
それに合わせて、市内のいろんな施設に菊が飾られるんじゃ。
和紙の里の菊は、そろそろ咲き揃うといった感じ。
黄色と白のモコモコとした花が可愛らしい。

さらにもうひとつ!
こちらは、色が待ち遠しくなるもの。

kouyou_3.jpg ←まだ小さいので注意深くさがそう

ご存知、和紙の原料・三椏のつぼみじゃ。
三椏の花は春に咲くが、実はつぼみはこの季節につく。
葉が落ちても、つぼみは落ちず、このまま冬を越す。
そして早春に黄色の花を咲かせるんじゃ。
今から開花が待ち遠しくなってしまう(笑)。

紅葉が終わると、越前はグレーがメインの色になる。
今のうちに色を楽しんでおかなければ!
ぜひ和紙の里に足を運んでおくれ。
卯立の工芸館では、「越前の手仕事」展を開催中じゃ。
こちらは白(和紙)と、シルバー(打刃物)、そして朱や黒(漆器)といった色が楽しめる。
皆が来るのを待っておるぞ。

うつす和紙 その後

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皆の衆、すっかり秋になったのう。
朝夕の気温は10度ほど。
起きるのが、少しつらくなってきた。
まぁ、わしはいつも起き上がっているがの(笑)。

今日は、今夏、卯立の工芸館で開催されていた、「うつす和紙」展の
その後についてじゃ。

utsusu_g1.jpg ← 今週末に上映じゃ!

「うつす和紙」で、映像を制作してくれた福井映画祭が、
今週末の日曜28日に上映会を行う。
その上映会で、「うつす和紙」作品、「顕にして晦」も上映されるんじゃ!
今回も、もちろんスクリーンは和紙(展覧会作品とは異なる)。
会場に特別に設置する予定でいる。

utsusu_g2.jpg ← 作品リストのトップにあがる

より多くの者に観てもらえるのは嬉しいことじゃ。
会場は、JR武生駅近くの「ブックカフェ・ゴドー」。
19:00から上映開始じゃ。
この日は、これまで福井映画祭で上映された優秀作品もあわせ、
6本の作品が上映される。
どれも、見応えのあるものばかりのはずじゃ。
わしも楽しみにしておる。

この「うつす和紙」展。
閉幕はしたものの、実はまだ生きている。
今後も見逃せないぞ!
とりあえずは、ゴドーさんでの上映会へ。
皆が来るのを待っておるぞ。

和紙・漆・刃物

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皆の衆、すっかり秋めいてきたのう。
和紙の里通りを抜ける風も冷たくて、木々も葉を次々落とす。
掃除をするのも大変じゃが、これも秋の景色。
楽しむことにしよう。

今日は、卯立の工芸館で開催中の「越前の手仕事」展のご案内じゃ。

teshigoto_f.jpg ← ポスター用紙は生漉き楮紙!

越前は、伝統的工芸品の産地が集中する珍しい地域。
古代、大陸から様々な技術を持った技能集団が、
ここに住み着いたのではないかと言われているんじゃ。
「越前の手仕事」展では、そうした数ある工芸品のなかから、
河和田塗り、越前打刃物、そして越前和紙を紹介している。

teshigoto_4.jpg ← 越前和紙は2人の職人を紹介

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↑ 岩野市兵衛殿の奉書|沖桂司殿のMO紙

越前和紙では、人間国宝の岩野殿と、
先日の「母娘二人展」でも紹介した沖殿を取り上げている。
丁寧につくられた2人の和紙は、木版画や水彩画など、
美術の分野では、なくてはならないものになっている。

teshigoto_5.jpg ← 河和田塗りは山本隆博殿

teshigoto_1.jpg  teshigoto_7.jpg
↑ 美しすぎる塗り|漆を精製する際の桶(大きい!!)と櫂

河和田塗りでは、山本隆博殿を紹介。
河和田は、お隣の鯖江市にある漆器の産地。
実は、越前には漆液を採取する「漆掻き衆」が大勢いたんじゃ。
河和田だけでなく、輪島や山中など漆器の産地がこの辺に多いのは、
このためだと言われる。

teshigoto_6.jpg ← 越前打刃物は清水正治殿

teshigoto_2.jpg   teshigoto_8.jpg
↑ 刃の紋様は楽しみのひとつ|製造工程も紹介

その漆掻き衆が使っていた道具。
それは越前打刃物なのだそうじゃ。
今回は、その打刃物も紹介している。
越前打刃物は、鎌など生活の道具が原点。
漆掻きの道具もそのひとつだったんじゃろう。
いい道具は、見た目も美しい。そう思わせる刃物が並んでいるぞ。

この展覧会は、12月10日(月)まで。
まだ会期はあるが、この秋の雰囲気を味わえるのは今だけ。
ぜひ足を運んでおくれ。
待っておるぞ。

 


頼もしい和紙

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皆の衆、紅葉の季節が近づいてきたのう。
和紙の里通りの木々も、徐々に色づいてきておる。
通りを散策するにも、いい季節になった。
気軽に散歩に来ておくれ。

紅葉の季節とはいえ、今年もあと2ヶ月半。
そろそろ来年のことが話題に上がってもおかしくない時期じゃ。
越前和紙でも、来年に向けての作業が始まっている。
先日、青年部が来年のカレンダーを漉いていると聞いてお邪魔してきた。

seinenbu_1.jpg  seinenbu_2.jpg  seinenbu_5.jpg
↑ それぞれの仕事が終わって、作業は夜|寒いくらいの気温

青年部は40歳以下の和紙職人で構成される。
カレンダーの製作は毎年のこと。
年ごとに違った技法で製作する。
カレンダー製作を通して、伝統の技法を学び伝えていこうとしているんじゃ。
素晴らしい!!

seinenbu_3.jpg  seinenbu_6.jpg
↑ 今年の技法は「流し込み」|日本列島がモチーフ

seinenbu_4.jpg ← 福井県は金色!

今年は「流し込み」に挑戦しているらしい。
とは言っても、目的は金型製作にあるとのこと。
道具をつくる職人の数も減っているなかで提案された、この技法。
ナイスとしか言いようがない。

seinenbu_7.jpg  seinenbu_8.jpg
↑ 色を流し込んだら紙床に伏せる|湿紙と湿紙の間には布を挟んで

この日は、大瀧神社の秋の例祭の初日でもあった。
「お下り」に参加していた職人も遅れて集まってきて、作業場は狭いくらいに。
皆、熱心に紙を漉き、流し込み、そして湿紙を伏せる。
こうして技が伝えられていくのだと、感動と同時に頼もしさを覚えた。

seinenbu_9.jpg ←おどけた仕草も青年部ならでは

漉かれた紙は、この後、乾燥させて仕上げる。
そしてカレンダーが印刷されて完成じゃ。
お目見えはもう少し先になるだろう。
青年部の強い意志が込められたカレンダー。
楽しみにしていておくれ。

出雲の神と和紙

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皆の衆、気持ちの良い風が吹いているのう。
3連休の真ん中。
行楽に出かけている者も多いだろう。

10月に入って1週間。10月は神無月とも呼ばれる。
日本各地の神々が出雲に集まり、神が不在になることから
このように呼ばれるそうじゃ。
そして紙の文化博物館では、この時期にあわせて
平成24年度 紙博テーマ展Ⅳ 「かみがみのはなし」を開催している。

thema4_1_2.jpg ← 会場はお馴染み、展示収蔵庫

今年は古事記編纂1300年にもあたる年。
古事記には様々な神が登場するが、はたして紙の神様は出てくるか?
答えはNo.
まぁ、まだ紙がない時代のお話だからのう。
代わりに、紙と関わりの深い水の神様は登場する。
今回のテーマ展で紹介しているので、チェックしておくれ。

thema4_2.jpg  thema4_3.jpg
↑ 水の神様は何から生まれた?系譜を紹介|神々の国・出雲の和紙とは?

また、神々が集まっている出雲の和紙についても解説しているぞ。
実は出雲へは、越前の職人が紙漉きの技を伝えたんじゃ。
江戸時代のことじゃ。
もちろん、その技は出雲の風土とともに変化し、「出雲民芸紙」などを産み出して、
日本を代表する和紙産地のひとつになっている。

thema4_6.jpg 
↑ 「出雲民芸紙」誕生のきっかけとなった柳宗悦の和紙論

さらに、「民芸」についても簡単に解説しているぞ。
今週末から、卯立の工芸館にて「越前の手仕事」展が始まる。
これは、来夏に招致予定の「全国民芸夏期学校」を見すえての企画。
ここでちょっと予習をして、卯立の工芸館に向かうのもいいかもしれん。

thema4_7.jpg  thema4_8.jpg  thema4_9.jpg
↑ こっそり表紙と目次をお見せしよう|出雲(島根)の紙について書かれている

展示している冊子は、昭和8年に日本民芸協会が発行したもの。
実は表紙や目次のデザインがとてもいいんじゃ。
上に写真を載せたので見ておくれ。
表紙は紙ではない。織物じゃ。
限定800冊。民芸らしく、丁寧につくられていることが分かる。

卯立の工芸館企画展「越前の手仕事」展は、10月13日(土)から。
明日までは、「母娘二人展」を開催しておる。
まだ観ていない者は急げ!
待っておるぞ。


管理人:わしだるま
和紙の里の自然や人々が
大好きな越前和紙の精。
和紙の里に生息し、
いろんな所に出没中。

越前和紙の里のサイトはこちら

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