「2013年3月」の記事一覧

春と和紙であたたかに

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皆の衆、今朝は冷えたのう。
数日ぶりに雪がちらついた。
越前では、なごり雪というには早すぎる気もするが、
先週から気温もどんどん上がっている。
雪も本当に見納めかもしれん。

気温が上がれば、植物たちも目覚める。
ここ数日の暖かさで、紙博の前の三椏が開花し始めた。
秋につぼみを付けて、そのまま寒い冬を越す。
どれだけ春が待ち遠しかったことだろう。

そして!
実は今、卯立の工芸館でも植物たちの美しい姿を見ることができる。
写真家 藤井秀樹の回顧展が開催されているんじゃ。

fujii_1.jpg← 一花一葉

「一花一葉/百花撩乱」と題されたこの展覧会。
文字通り、様々な植物たちをモチーフにした作品が展示されているのだが・・・、

fujii_4.jpg  fujii_5.jpg
↑ 一見、水彩画のようだが、よく見ると・・・

ほんのり色がついた墨画に見えなくもない。
だが、これは写真!
しかも、印刷でもない。
和紙に乳剤を塗布して印画紙に加工し、そこに現像したものなのだ。
ただし、色は手彩色。
ネガは同じでも、元の和紙の特性や、彩色の仕方によって全く違う作品にも見える。
写真という、複製可能なジャンルでありながら、限りなく1点ものに近い。
不思議な感じ。

fujii_2.jpg  fujii_3.jpg
↑ 同じ写真もあるから探して比べるもよし|女性を撮った作品も

展示作品のなかには、女性をモチーフにした作品も並ぶ。
女性は花にたとえられることも多い。
そしてここにいるのは、美しく力強く、時に妖しい女性たちだ。
写真とも絵画ともつかない作品の女性に、少し戸惑ったりもしてしまう。

fujii_6.jpg ← 雰囲気も楽しんで

この展覧会は、今月31日まで。
春を待ちわびつつ、植物たちの美しい姿を楽しんでおくれ。
もちろん、作品を支える和紙にも注目じゃ。
和紙のあたたかさが、植物たちを包む。
まるで、和紙が、樹皮だった頃を思い出しているよう。
春の到来だけでないあたたかさを感じることができる。

誇りの和紙☆わしの誇り

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皆の衆、暖かくなったのう。
やはり3月。
啓蟄も過ぎて、
虫だけでなく、様々なモノや人も動き出す。
皆はどうかのう?

そして3月といえば卒業シーズン。
夏に卒業証書用紙を漉きにきた小学生も、後10日ほどで卒業。
卒業それ自体も楽しみじゃろうが、
自分で漉いた卒業証書を受け取るのも楽しみだろう。
どんなふうに出来上がっているかな?

yoshinosho_1.jpg ←展示収蔵庫入り口に展示

今、紙の文化博物館では、
卒業証書を漉いた小学生からのおたよりを紹介している。
小学校は市内の吉野小学校。
担任の前田先生の教育指導もあって、
卒業証書を漉いただけでなく、ふるさと越前の誇りとして、
越前和紙をより深く学んでくれたようじゃ。
ありがたいのう。

yoshinosho_3.jpg ←うれしい一言が!

皆、本当によく学習していて、越前和紙を誇りに思ってくれたようじゃ。
「徳川家康や豊臣秀吉が愛してくれた和紙が越前和紙でよかった」
この言葉からは、特に越前和紙への誇りが感じられる。
その他、お札についてや、イギリスの博物館に所蔵になっていることなどが
皆の印象に残ったようじゃ。

mitsumata_1.jpg 
↑お札の原料のひとつ、三椏はもうすぐ開花する

中学生になっても、越前で暮らす者がほとんどだろう。
和紙だけでなく、打刃物や織物など、
越前には誇りるべき伝統工芸がまだまだある。
今後も、それらの工芸や産業に目を向けて、
より深く越前のことを知っていってほしいと思う。
そして、自身が越前の誇りとなるよう頑張っていってほしいのう。

卒業おめでとう!!


管理人:わしだるま
和紙の里の自然や人々が
大好きな越前和紙の精。
和紙の里に生息し、
いろんな所に出没中。

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