「2014年5月」の記事一覧

世界最大の和紙

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皆の衆、今朝も気持ちよく晴れているのう。
この後、気温はぐんぐん上がって、今日は夏日になるらしい。
エル・ニーニョの発生がニュースになったが、
今はこの晴天を楽しんでおくれ。

昨日の和紙の里は涼しかったが、夏日に負けないくらい暑い(熱い!)
出来事があったことを知っている者は多いだろう。
昨日、越前で、世界最大の手漉き和紙が作られたんじゃ。

taishi_1.jpg ←長さ10m以上!

製紙にあたった上山製紙所は、平成元年にも7.1m×4.3mの紙を漉いた。
「平成大紙」と名付けられたその紙は、昨日までは世界最大の手漉き和紙だった。
今回は、それを上回るサイズ。
幅は下回るものの、長さは10m以上で、「平成長尺大紙」と命名された。

完成した紙は、人気漫画家の井上雄彦殿が絵筆を振るうことになる。
井上殿も紙漉きに参加していたぞ。

taishi_2.jpg ←真剣な表情

taishi_5.jpg ←漉きあげた紙に満足気な井上殿

taishi_3.jpg ←な、ながい・・・

原料は楮100%。
丈夫な紙となるはずじゃ。
ここに井上殿はスペインの建築家、ガウディの世界観を描き込むという。
奇しくも、紙の文化博物館にある「平成大紙」には、
スペインはバルセロナの街が描かれている。
その中には、ガウディが設計したサグラダ・ファミリアも描かれている。
偶然?!

taishi_4.jpg ←どんな絵が描かれるのだろう

この紙漉きの準備期間は約2ヶ月。
短期間で、道具や原料を揃えたのだ。
越前の職人の力を感じるのう。
画家たちの求めに応じた和紙をつくってきた越前。
その熱い心意気を改めて感じた紙漉きじゃった。

和紙の里の文化人

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皆の衆、新緑が気持ちいいのう。
今日の越前は文字通りの五月晴れ。
気温もあがって、初夏の雰囲気すら漂う。

新緑や初夏という言葉からは、
何か新しいことやものがイメージされる。
実は、越前和紙の里で最近、新調されたものがある。

zusetsu_1.jpg
↑ 卯立の工芸館の「越前紙漉図説」パネル!

卯立の工芸館に設置してあった、
「越前紙漉図説」のパネルを新しく作製したんじゃ。
「越前紙漉図説」は、明治5年に小林忠蔵が制作した越前和紙の工程図じゃ。
彼は、ここ五箇の豪商で、紙に関しては特に詳しかったという。

今までも同じようにパネルを掲示していたが、掲示して10数年。
さすがに汚れが目立ってきたので、今回新調した。

zusetsu_2.jpg  zusetsu_2_r.jpg
↑ 当時の紙づくりの様子が伝わる|卯立の工芸館では、それを再現している

zusetsu_3.jpg  zusetsu_3_r.jpg
↑原料を叩く(叩解)

zusetsu_4.jpg  zusetsu_4_r.jpg
↑選る(塵より)

元々の図説はもちろん線描のみ。
それに色を付けてもらったんじゃ。
前回のパネルと比べると、力強く若々しい感じがする。
着色してくれたのは、地元の粋な俳画人。
実は数年前まで紙に関わる仕事をされていた方じゃ。

zusetsu_k.jpg ←レジの下に注目。

雅号は「一水」という。
卯立の工芸館の受付ブースに、彼の作品を観ることができるぞ。
作品は、季節によって掛け替えられる。
工芸館に寄った際には、こちらにも注目しておくれ。
紙に関わる者には、文化人が多いというのは、わしの勘。
しかし、当たらずとも遠からず。
紙は文化を支えているのだから。
和紙の里にも、もちろん多い。
またここでも紹介することにしよう。

掛ける和紙

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皆の衆、GWを楽しんでおるか?
GW真っ只中の今日、越前は気持ちよく晴れている。
紙の神さまを祀る岡太神社の春の例大祭も2日目。
今日は神社で神事が行われる。

岡太神社の例大祭も2日目じゃが、
和紙の里で開催されている紙まつりも2日目に突入。
年に一度の大堀出し市に紙を求めて、たくさんの方々が来場されている。
そして明日5日までは、卯立の工芸館と紙の文化博物館は入館無料!
越前和紙を深く深く知るチャンスじゃ。

卯立の工芸館では現在、越前和紙青年部による企画展を開催しておる。

xwashi2014_f.jpg ←X和紙(かけるわし)展

昨年から引き続いての展覧会「X和紙」展。
越前和紙の若手職人たちの展覧会じゃ。
今年のテーマは「掛ける和紙」。

xwashi2014_4.jpg ←階段登り口には、枠にはまらない「流溢」

xwashi2014_1.jpg
↑〈ベーシック〉のカテゴリでは、各製紙所の製品をアートパネルに

xwashi2014_2.jpg  xwashi2014_3.jpg
↑〈フリー〉のカテゴリでは、〈作品〉として各職人が制作したパネルを展示

xwashi2014_5.jpg ←照明を利用した展示も

〈フリー〉のカテゴリを観たベテラン職人が言う。
「やっぱり若いと面白いアイデアが出てくるなぁ・・・。」
少し羨ましさが混ざったような言葉。
それは、青年部への大きな褒め言葉であり、今後を期待する言葉でもある。
しっかり受けとめて越前和紙を盛り上げていってほしいのう。

「X和紙2014」は、6日1日まで。
若い芽が吹き出すこの季節。
越前和紙の若い力も感じてみておくれ。
待っておるぞ。

 


管理人:わしだるま
和紙の里の自然や人々が
大好きな越前和紙の精。
和紙の里に生息し、
いろんな所に出没中。

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