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和紙で便りを

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皆の衆、一気に涼しくなってきたのう。
昨年は、ようやく夏が終わったと思ったらすぐに冬が来て、秋は短かった。
今年は、今、まさに秋!
なんだか旅に出たくなるのう。

kokudasuda.jpg ←須田剋太展ちらし

今日は、再び卯立の工芸館で開催中の「須田剋太展」の話題じゃ。
コレクションを公開いただいたN氏は、とてもとても協力的で、
次々と素晴らしい資料を持ってきて下さる。
昨日、「須田はんからのはがきが出てきた」といって来館された。

kokuta_l_1.jpg ←力強く味のある文字

須田がN氏を初めて訪れるときに書かれたものじゃ。
右のはがきは、

「五月中に行こうと思っていましたが、風邪を引いたりして、
とにかく六月の月になり次第行きます。」

と、早くN氏に会いたいという想いが伝わってくる。
左のはがきもしかり。

「後時間も余りないので、一度トニカク貴家を訪問します。
(中略)では六月二日か三日 ― とにかく電報朝打ちます。」

実際にN氏を訪れたのは、6月4日。
ちゃんと電報を打って訪れた。
几帳面な男だったとN氏は笑う。

kokuta_l_2.jpg ←官製はがきに歴史を感じる

宛名面をみると、5円と200円の2種類のはがきであることが分かる。
200円の方は速達らしい。
書かれたのは、N氏訪問4日前。
ちなみに、5円の方は訪問10日ほど前。
一週間に2枚も手紙を送っておる。
本当に几帳面な男だったようじゃ。

最近では、eメールがほとんどで、はがきや手紙を書くことは少なくなった。
しかし、文字は人なりとも言うように、手書きの便りは送付者の気持ちがこもる。
なにより、物体として手に触れられるのが大きい。
そしてそれは紙だ。
紙は、文字とともに人の想いを運ぶ。
秋の夜長、久しぶりに手紙を書いてみるのはどうじゃ?
紙はもちろん、越前和紙。
ただし、千年後に読まれる可能性があることもお忘れなく。


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管理人:わしだるま
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