北斎展 [※開催終了]

開催期間
2023年10月04日(水) ~ 2023年12月25日(月)
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日/火曜日
開催場所
越前和紙の里 紙の文化博物館
利用料金
大人300円
※卯立の工芸館との共通入館料
※高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方は半額

MOKUHANGA2023 -世界で愛され続けるアーティスト-

江戸時代に花開いた浮世絵。世界初と言われる水性木版画での多色摺りが確立して大量生産が実現し、役者絵、美人画、花鳥風景画などが人気を博しました。中でも「葛飾北斎」の名声は現代においても高く、国内はもとより海外の人々からも高い関心を持たれています。
また、その浮世絵版画用紙として、越前生漉き奉書が大きな役割を担ってきました。
奇しくも本年11月には国立印刷局による新札発行記念特別展が当館で開催され、また来年4月には国際木版画会議が越前市において開催されるのを記念して、「北斎展」を開催致します。
海外のアーティストにも多大な影響を与え、愛され続ける北斎ワールドをぜひお楽しみください。

富嶽三十六景(全45図)全図表示

日本の様々な地点から富士山を描いた浮世絵版画の名作で、北斎の作品の中でも最も点数が多い揃物です。当時人々の間にあった富士信仰にあやかって、様々な富士像が描かれました。
当初は36点でしたが、あまりにも人気だったため10点追加され、全46点になりました。それらは奇抜な構図、鮮烈な色彩で描かれ、多くの日本人を魅了しました。
世界の芸術家にも大きな影響を与えたとされている『富嶽三十六景』(復刻)全図を展示します。

日本画家/浮世絵師 塩崎 顕 作品展示

ドビュッシーの「La Mer」オーケストラスコア表紙にも使われた「神奈川沖浪裏」を、永遠不変の輝きを放つプラチナ箔の中で立ち上がる「翡翠の波」として、緑青や胡粉等の天然顔料で丁寧に描きあげた作品です。

二美人図木版画 / 北斎漫画

北斎肉筆画『二美人図』の木版画、復刻版の『北斎漫画』を展示します。
北斎は卓越したデッサン力と着想のセンスで、数多くの門人や全国の愛好者のために絵本を制作しました。代表的な『北斎漫画』(全十五編)は絵手本とも百科図典とも呼ばれ、人々の姿や暮らし、自然、動植物、お化けなど江戸時代の様々な情報が描かれました。出版当初から大人気で爆発的に売れたといわれています。
世界に誇るマンガ文化の先駆けともいえる『北斎漫画』は今日までも「ホクサイ・スケッチ」の名で世界中の人々に親しまれています。

北斎をモチーフにした
アニメ木版画も展示

ドラえもん・ナルト・FateGrandOrderなど。

富嶽三十六景木版画全図
秋田杉組子屏風

関連イベント

「新札発行記念特別展」
国立印刷局

開催日:11月22日~12月17日
紙の文化博物館

国際木版画会議越前大会

開催日:2024年4月 越前市

浮世絵など日本の木版画は水性インクを使用しますが、海外のアーティストや大学の指導者向けに水性木版画を通して、日本文化を紹介する目的で1987年より活動を続ける「国際木版画協会」の研修施設が本年、越前市に拠点を移します。
また、来年4月には国内外から120名ほどのアーティストが集い、実践事例などを話し合う「国際木版画会議越前大会」が開催されます。