越前鳥の子紙を知る
鳥の子紙とは雁皮を主な原料とする紙です。その特徴は楮紙や三椏紙と比べると光沢があり、虫害に強く、古くから書物などに使用し、江戸時代には越前産の鳥の子紙が「紙王というべきか」と称されています。また、国産100%雁皮の越前鳥の子紙は高い抄紙技術を要すため、現在では生産数も少なく大変貴重な紙になります。
今回の展示は鳥の子紙をテーマにした内容です。鳥の子紙に着目した今立五箇の歴史から、制作に使用する道具、さらには抄紙技術を継承するために活動している越前鳥の子紙保存会の紹介などを通して、越前和紙が持つ高い技術で漉かれる鳥の子について学ぶことができます。
2025年12月11日現在。
「越前鳥の子紙」はユネスコ無形文化遺産に登録される見込みです。
