和紙を使って制作された近年の作品、約20点を展示
【プロフィール】
杉本博
1956年生まれ。福井県越前市を拠点に制作活動をしている。
【コメント】
職人によって漉かれた紙は商品として均一性を求められているが、漉かれた紙の個性的な部分は唯一「耳」に現れるといってもよい。そこには職人に漉かれた紙に無意識に神(川上御前)がやどっているように感じる。その個性とは、厚さであり波形であり表情であり同じ耳は存在しない。何度も見つめ触りながら受け止めていくことで、個性を受容できる感受性が自分にはあるかを問い直していく。また、その個性を引き出してくれるもう一つは墨である。それぞれの個性に相応して墨は表情を描き出していく。そこには耳と墨による緊張感と折合いが見られる。その一枚一枚を並べていくことにより、紙にやどった神との関わりを深める作業が好きなのである。
※耳:主に手漉き和紙において、自然な繊維の状態が残っている紙の端のこと
【IOWAアートフィールド報告会】
和紙とアートにまつわる交流プロジェクトを展開している『IOWA ART FIELD』(2025.10.30〜11.8 アイオア市で開催)に参画した展覧会の様子を報告します。
日時:2026年3月29日(日)14時〜15時
会場:越前和紙の里 卯立の工芸館 2F
